郷愁にどっぷり浸かり、足元湧出のにごり湯で癒される宿
- 訪問日
- 2005/02/10
- 最終更新日
- 2015/03/10
- 投稿者
- しおり
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管理人総合評価
4.8
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ユーザーの評価
(35件)4.3

駒ケ岳の麓、標高800m.の高地に位置する乳頭温泉郷の中で最も有名で最も古くからある温泉はここ鶴の湯温泉。
発見は昔マタギの勘助が山の中でキズを温泉で癒していた事で発見された。開湯は350年前と言われている。
私が温泉にハマりはじめた当時、まず最初に行きたいと思ったのは鶴の湯だ。
東の横綱と名高い事もあり、温泉にまったく詳しくない私にも知りえる事ができた。
1年前、一度予約をして半年待ったが事情によって泣く泣くあきらめ、今回は2回目の予約。約1年待って念願の宿泊を果たすことができた。
鶴の湯の玄関と言える門の前まで来ると他の温泉街とは天地の差を感じる。
黒い壁に茅葺屋根でできた一つの集落のような佇まい。
何処か違う世界へと飛び込んでしまったかのような気になる。
ここは何時代?タイムスリップしたような錯覚に陥る
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2号館・3号館 -
敷地内に流れる湯の沢
敷地内には黒い壁で統一された建物が無造作に連なる。
以前来た時メインの通りは観光客でいっぱいで風情に浸るどころではなかったが、観光客のいない敷地内は凄然とし、昔懐かしい湯治場の雰囲気に浸る事ができた。
本陣 1泊9000円+暖房費1000円(2名一室) 7,5畳+洗面所+トイレ
こちらが本陣の部屋
部屋の中には囲炉裏があり、火が焼べられ、灯油ランプがぶら下がっている。
本陣の建物は江戸時代に湯治場として使用していたものをそのまま残して現在は旅館部として使用している。
古い歴史ある建物ではあるが、古いままではない。人気の秘密は新しいものを取り入れている事も大きいだろう。
「綺麗な洗面所、ウォシュレット付のトイレ、暖房」
こういった新しいものを取り入れつつ、風情を味わえるという旅館だ。
訪れる人は大昔そのままの生活を体験する修行僧ではない。
昔懐かしい鄙びた雰囲気を感じつつ、快適に過ごせる空間を求めてきている、という事を理解している方が経営されているからこその人気なんだな、と感じた部屋だった。
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宿泊した本陣の外観 -
敷地内で寛ぐ
部屋の中には電気はきているものの、テレビや音のでるものは一切ない。
私たちは囲炉裏の周りで寝転んだり、ブラブラと散歩に出たりと自然と共存している空間を思いっきり楽しんだ。
木造の為、隣の声は筒抜け。隣の人の咳払いが聞こえるほとだ。運悪く隣にうるさい団体などが入ったらそれこそ丸つぶれだと思うが私たちは運良くそういった事はなかった。
ここは鶴の湯で一番人気の高い本陣。
平屋のように連なった部屋の中で2つは食堂となっており、宿泊できるのはわずか4部屋。
ただでさえ予約の取りにくい鶴の湯だが本陣はさらに取りにくい。
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浴衣・大小タオル -
茶菓子と鶴の折り紙 -
お茶セット -
ポット
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洗面所 -
トイレ(ウォシュレット付) -
暖房 -
服掛け
囲炉裏を囲んで山の幸を味わう
食事は全て山の幸。
お膳に載せられて部屋へ運ばれてくる。
メインは田沢湖名物の山の芋鍋。
粘り気の強いやまと芋を使用し、鶴の湯で作っている特性味噌で味付けされた鍋は素材のうまみが引き立ち絶品。
今回乳頭温泉へ来る際楽しみにしていた一つだ。
岩魚は囲炉裏の火で自分で焼くという心憎いおもてなし。焼かれたものを持ってきてもらうより自分でというのは楽しいものだ。しかも焼きたては皮がパリッとし身がやわらかく本当においしい。

囲炉裏を囲んで食事
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事務所 -
冷えたジュースにビール♪
夜ももちろん入浴したが朝一、朝露にぬれた草々の中浸かるのは格別。それを味わう為にか前の日早くに寝付いたせいか、朝早くに目が覚め、誰も歩いていない鶴の湯の敷地内を散歩しつつ露天風呂へと向かった。
ポコポコポコ・・・足元湧出 ススキに囲まれた白い美湯

日帰り入浴時間はこの湯船は満杯。マナーの悪い入浴客も後を絶たず、入浴中に観光客がカメラをバチバチ撮る。
とても落ち着かない印象だったが、今回はほぼ貸切。これが宿泊者の特権だろう。
足元からぷくぷくと上がる足元湧出の極上湯。
今回初めてすばらしさがわかった気がする。
青みがかった湯と木々のコントラストに感動を覚える

女性用露天風呂は日帰り入浴時間内でも観光客が写真を撮りに来ない分まだマシだろう。鶴の湯は全体的に女性にやさしい作りとなっており、女性用の湯船の方が多い。こちらの露天風呂も足元湧出で湯の質は入る人が少ない分新鮮ではないだろうか。木々に囲まれた女性用露天風呂も混浴露天風呂に負けず劣らずの作りだ。
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湯小屋 -
白湯 脱衣所
湯の沢にかけられた橋を渡ると湯小屋がある。
まるで誰かが住んでいて今にもガラガラとあけたら囲炉裏を囲んだ家族でも見えそうな感じだ。
湯小屋内には「白湯」と「黒湯」の男女別内湯がある。
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白湯 源泉掛け流し PH6.49(中性) -
黒湯 源泉掛け流し PH6.86(中性)
白湯と黒湯のいずれも全て木造の風情満点な作り。露天風呂へ行く人が多いのか来る人は少なく穴場的な浴場だ。鶴の湯の温泉へはアメニティは一切置いていない。シャンプーやリンス、石鹸もない。そんなものを求めるところではないという事だろう。
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中ノ湯 源泉掛け流し PH6.6(中性) -
中ノ湯露天風呂(女性用) 源泉掛け流し PH6.6(中性)
メインの露天風呂を挟んで反対側には中ノ湯という浴室もある。
全て源泉が違うという事だったが違いを感じるのは難しい。あえて言えばこの中ノ湯 内湯の湯が一番濃いように感じ、気に入った。
中ノ湯の内湯は男女ほぼ同じだが、女性用には足元湧出の露天風呂がついている。
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朝食 -
食堂
朝ごはんは本陣の端にある食堂で食事をとる。
とろろや豆乳豆腐など、身体にやさしそうな素朴な朝ごはん。
味噌汁も特性味噌を使ったものだと思うが寒い朝、身体に染み渡り温まった。

露天風呂まで来て写真を撮る人や部屋のドアの隙間から覗き込む人までいて相当に腹立たしい。ここらへんのセキュリティーにもう少し力を入れてほしいと思う。
そういったマイナス点もあるが、それでも鶴の湯は大のお気に入り。
毎年一度でいいから泊まりに来れたらどんなに幸せだろうと思う。
日帰り利用
雰囲気抜群。日帰り客で大変混んでいてなかなかゆっくりできず……。次は泊まりで思う存分に湯を楽しみたい。
なかなか予約がとれない……いつか泊まりたいお宿(。>д<)
とても残念です。
濁り湯・バスタオルOKの女性が入りやすい混浴温泉ということで、十数年ほぼ毎年家族で日帰り入浴を楽しんできました。それが今年のGWには、バスタオル・湯あみ着禁止と言われ、追い出されるように露天風呂から上がりました。
5年前に外国人観光客がバスタオルを放置したことから、湯あみ着も含め一切禁止にしたそうですが、せっかくお湯や雰囲気が気に入って、バスタオルOKだからこそ娘も一緒に家族で入れる露天風呂を満喫していたのに、このままではもう家族で行くことはありません。
女性の出入り口付近には目隠しもなく、出入りすると一斉に男性から注目を浴びる状況で、他県など遠方から来る方も、ほとんどの女性は混浴露天をちらっと見ただけで戻っていきます。
人気の温泉宿として客が増えたことにあぐらをかいて、宿側の都合・怠慢でさらに女性を入りにくくさせる、リピーターを切る様なやり方は、どうなんでしょうか。とても残念です。
乳頭温泉の代名詞的観光地
乳頭温泉の代名詞ともいえる有名温泉.猫も杓子もこちらを目指すので,兎も角混んでいる.母屋で湯銭を支払い,目的の鶴の湯へ.どうしたことか,たまたま以外の何ものでもないが,湯舟に人がおらず,この有名泉を満喫できたのである.湯の景色,雰囲気ともに,白骨温泉の泡ノ湯旅館そのものといった雰囲気.白い湯がそのままの感じである.違いはかけ湯の湯口でないことか.湯舟を奥に進むと,ポコポコ泡が涌いている.これこそがここに来た甲斐あるというもの,湯底湧出泉である.新鮮そのもので,あぁいい湯である.と,感傷に浸っていると,わらわらと団体様のご来湯.あっという間に芋洗い状態.あまつさえ悲しいかな,湯底湧出泉の意味をご存じない.ある人が泡が湧き出していることに気づいたのだが,「壊れているんじゃないの」と.ずっこけ.その程度ならなにもココに来なくとも・・・ と内心思ってしまうのである.とても寛げた雰囲気ではなくなったので,押し出されるように,鶴の湯の脱衣場隣接の中の湯.1人サイズの小さな内湯である.鶴の湯より若干灰白色だろうか.ただしだいぶぬるい.
そうこうする間にどんどん大入り.押し出される様に湯屋を後に.鶴の湯の隣,女性用の湯室かと思っていた建屋の一部は男性用の別の内湯でもあった.慌てて入浴.内湯が2つ,大きめの湯室が白湯,小さい湯室が黒湯である.両方入浴してみたが,白黒以前に泉質の違いは分からなかった.含硫黄-ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉.ナトリウムイオン,炭酸水素イオンが相対的に多い様だが,しっかりした硫黄泉である.泉温は41度といったところか,微温湯から温まり直しである.鶴の湯と違って,そもそも存在が気がつかれていないこともあって,こちらはスキスキである.
有名泉だけあって雰囲気は良いし,何より鶴の湯の湯底湧出に白濁した湯は特出モノである.とはいうものの,である.ゴミゴミというほど混んでいてはちっとも寛げないし,この特別の湯を愛でることも叶わず.ひとけのない時に心ゆくまで堪能したいものである,そんな時はあるのだろうか?
まさに秘境
真冬の本腰の際訪れました。
さすが雪見露天風呂第一位の所だけ在ります。
まさに雪の国の中にたたずむ最高の景色でした。
有名な露天のところは混浴で、若いかたも年輩のかたも多く訪れている様子でした。
温度は真冬なのかちょっと物足りないくらい。
下からわき出てていたので所々暖かくて所々物足りないくらいの温度でした。
真冬のアクセスの厳しさからまたいきたいは星3とさせていただきましたが、景色温泉そして乳頭温泉郷の雰囲気それらは完璧なくらい満足行くかと思います。
念願の乳頭温泉
乳頭温泉に行ったというFacebookの投稿を見る度に行きたいなぁ!って思ってましたがGWにいくことができました。日帰り入浴でしたが15時までの受付ギリギリで入場。
15時半から宿泊者の入浴時間になるから早めにと受付のお兄さんにいわれたのでとにかく即行で入浴。
GWだったのでとにかく混んでましたがいい温泉でした。
体がとにかくあったまるしスベスベになる感がたまらなかったです。
次は豪雪時に行きたいです。
混んでる
新玉川温泉に行った後に寄りました。途中から舗装されていない険しい道を進み、雰囲気のある温泉地へ到着。晴天の日曜日だった為か混雑。宿泊すれば落ち着いて入れるのか。
有名な露天風呂。混浴ですが。。
有名な露天風呂なので、訪問させていただきました。
観光地しすぎですね。人が多すぎて、湯めぐりがやっつけ仕事になってしまいました。
ただ、混浴露天は広くて泉質も素晴らしく、雰囲気も最高でした。
ワイワイと観光客が行き交い、そのそばで大勢が湯あみしている。
見られるとかを気にしないオッサンですが、羞恥心とかではなく、ワイワイ感によって少し萎えました。にぎやかなのが楽しくて好きな方ならその点はOKなんだと思いますが。
女性の場合、普通の気持ちでここの混浴露天を楽しみきれる人はまずいないと思われます。
ものすごく素晴らしい所なんだと思います。温泉、泉質、造りなど、思い返すと、あまり非の打ちどころはないのですが、楽しくありませんでした。
日帰りでの評価ですので、宿泊すると人も少なくて評価が全然かわるのか思います。
2回目です
学生時代にも来たことのある鶴の湯温泉
その時は雪深い季節でしたが今回はギリギリ雪の前に来れました
(路肩には雪がありましたけど道路事情は良好です)
そのため日帰りのお客さんも大勢いて案の定混浴露天は断念です
人目を気にしなければ入れるんでしょうがハードル高すぎです
けど女性専用のところだけでも大満足
露天も広いしのんびりできますよ
ちょっとぬるめなので内湯でしっかり温まるのは必須ですが
ただ一つ残念なのが受付の女の人の対応
忙しいのか知らないですけど人の話を聞かず上から目線で決め付けるのは止めて欲しい
せめて会話しましょうよ こっちだって日本語話してますよ?
混浴露天に入るには宿泊しなきゃダメかなと考えてましたけどあんな人がいるんじゃ無理ですね
雰囲気 最高
周りが 寒かったので 温泉の温度も 低かったです
一ヶ所 熱いのが でている場所が あるので とりあいでした
雰囲気最高 混浴でしたけど 入りやすかったです!
宿泊しないと良さはわからないのかも...でも...
別館 山の宿の評判が良かったので、そちらに宿泊し入浴しました。
日帰り入浴の方が帰った後でしたが、かなり混んでいました。
この温泉に入りたいというよりは、せっかく人気の温泉なのだから入らないと!という気持ちで入浴しました。
メインの足元湧出の混浴露天は外せないでしょう!と勇気を出して(湯あみ着×です)入ったのですが、足元湧出を体感できませんでした。マナーも悪かったです。
管理人さんのレポートを見て、中ノ湯露天風呂(女性用)が足元湧出だと後から知りました。
今後、行く機会があったら、そちらに入ってみたいです。
静かな空間で、のんびり温泉を楽しみたい私、入浴客で混みあっている温泉に清潔感を感じられない夫。私たち夫婦には、いくら人気でも向かない温泉なのかもしれません。
管理人さんのおっしゃるように、宿泊し、人のいない時間に入浴しなければ、良さはわからないのかもしれませんね。
鶴の湯の写真は皆さんアップしておられるので、別館 山の宿の写真を投稿しています。