超レトロな浴室が名物!昭和の香り漂う文学の宿
- 訪問日
- 2015/12/12
- 最終更新日
- 2015/12/12
- 投稿者
- しおり
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管理人総合評価
3.7
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ユーザーの評価
(2件)3.7

和泉屋旅館は創業470年という歴史のある老舗旅館で、
大町桂月、有島武郎、竹久夢二、野口雨情、長谷川伸、山岡荘八、富田常雄、土師清二、山手樹一郎、川瀬巴水、刑部人、諸先生という名だたる方々が宿泊したという歴史があるらしいです。
今回私たちは2015年の塩原温泉古式湯まつりでお邪魔させていただきました。
歴史ある建物の方は今は宿泊ができないようで建物内のお風呂のみ利用しているようです。
もったいないですね。
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今現在宿泊できるのはこちらの建物 -
入口
今現在宿泊ができるのはこちらの近代的な建物になります。
近代的とはいっても風情がないだけでそんなに新しい建物ではありません。
入口から入り受付の時に素知らぬふりをして「日帰り入浴はいくらですか?」なんて
聞いてみました。
「・・・・一応今日は温泉のふるまいをやっているので・・・・無料です。」とちょっと悔し気な感じが面白かったです。←いじわる!!(笑)
他に入浴に来ている人はそんなに多くはいませんでしたが、来ている人たちは皆さん若い人が多かったです。
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館内は昭和の香りが漂います -
絨毯の柄がなつかしい感じ
館内は昔懐かしい柄の絨毯や貼ってあるポスターまでレトロ。
昭和の香りがします。

別館のお風呂へは地下通路でつながっています。
地下通路にはズラリとレトロなカレンダーが飾られています。
この全体的なレトロさも自然にできたわけではなく別館のレトロさにあわせているんですね。
男女別大浴場(写真は女性用)

一番最初にあるのが男女別の内湯です。
ほぼ男女同じような造りで浴槽の形が変わっていて素敵です。
ただ湯量は多いのですが残念な事に温度が高くて(45.1度)入浴するのが大変です。
しかも加水もシャワーを使ってするしかないのでなかなか厳しい感じ。
という事でさっさと出て露天風呂へ(温仙人は混浴内湯へ)
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源泉湯口 -
浴槽の淵 あふれだし
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洗い場 -
脱衣所
大ふろ(混浴内湯)

メインの混浴の内湯です。
私は入らなかったのですが、見るだけは見ました。
温仙人が九州にある筌ノ口温泉の共同湯のような造りだと言っていましたがたしかに浴槽の形が似ています。
しかしこの鄙びた浴槽は私には結構ツボです。
なかなかこの雰囲気を持つ浴室はありませんよね。
また窓からの光の入り具合が美しいです。
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反対側からの浴槽 -
あふれだし
残念なのは湯量の少なさです。
写真から見てもわかるようにこの大きな浴槽でこのあふれだしは少ないですよね。
入る人の数にもよるでしょうかもう少しあってもいいように思います。
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窓から見える緑が綺麗です -
ケロリンが綺麗に並んでいました
空を覆うモミジが美しい鮮度抜群の露天風呂

さて私は混浴内湯とどちらへ入るか迷ったのですが結局こちらの女性タイムだった露天風呂を選びました。
4人ほど入ればいっぱいだろう小さな露天風呂ですが、湯量がドバドバと惜しみなく投入され露天風呂の淵からはどんどん湯が流れ出ていきます。
空を見上げればモミジの緑が覆いかぶさっていて本当に綺麗。
浴感はツルツルとしていてミネラル感のあるおいしい水のような味です。
浴槽には小さな茶色い湯の花が大量に舞っていました。
温度は測っていないのですがぬるめだったので恐らく40度ぐらいではないでしょうか。
居心地がよくて気持ちのいい露天風呂でとても気に入りました。
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わかりにくいですが源泉湯口 -
わかりにくいですがあふれだしがいっぱいです
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貸切風呂入口 -
卓球場
湯上り、館内を少し探検していました。
昔使っていただろう卓球場がありました。
恐らく昔使っていた食事処だと思います。とても立派な舞台もありました。
右写真は厨房か、、、湯治用のキッチンか、、。
駐車場はホテル横に6~7台、別館前に2~3台、離れた場所に10台分ぐらいあります。
私達はホテル横にあるのを知らずに離れた駐車場へ停めて歩いて行きました。
歩いて3分ぐらいなのでそんなに遠くありません。
広い駐車場へはほとんど車が来る事はなかったので息子くんと待っているのに最適でした。
駐車場内でちょっとしたお散歩ができたのでこちらへ停めてよかったです。

≪和泉屋旅館のよかったところ≫
和泉屋旅館は混浴の内湯がメインで有名なのだと思いますが、私は入っていない事もありますが露天風呂がとても気に入りました。
雰囲気といい湯量の多さといいぬるめの温度といい最高に気持ちよかったです。
館内のレトロな雰囲気もたまらないものがあります。
この昭和の感じはなんとなく落ち着きます。 ぜひまた来て今度は混浴の大ふろの方へも入ってみたいです。
≪和泉屋旅館の良くなかったところ≫
あまり良くないと思ったところは温度の管理があまりされていないところです。
大浴場と大ふろ、露天風呂の温度がすべてバラバラで大浴場は入れるような温度ではありませんでした。
いつまでも残してほしい お風呂
10月の平日に利用しました。
開始時間の14:00から1時間ほどいましたが、
誰も来なくて、終始貸切で大満足。
でも平日とはいえ、10月のハイシーズン。
ちょっと心配になりました。
さて、お風呂ですが、
まず目当ての別館混浴大浴場へ。
うほっ!
想像以上の大きさで、驚きの声が!
中心部にむかって、深くなっていくのは、まさに温泉プール。
私が泳げたら、間違いなく泳いでいたでしょう。(一人だからそんな気が起きたんですよ)
露天風呂も、さぞいいでしょうが、
日帰り入浴の男性は、入浴時間があわずに残念。
本館大浴場も、なかなか趣がある佇まい。
こちらも、ゆったりと独り占め。
こちらの本文では、湯温管理の問題を指摘されていて心配しましたが、
どちらも適温で快適に浸かることができました。
浴槽の端にセンサーらしきものがあったので、
しっかりと管理するようになったのでしょう。
さて、存分に堪能できましたが、
別館・本館ともに建物の老朽化は否めません。
「いつまでもつのかなぁ…」
というのが、正直な感想でした。
ご興味のある方は、
早めに訪問するのにこしたことはないと思います。
どこかで見たような・・・そうだ筌の口温泉だ
今年の古式湯まつりで利用しました。
お目当ての混浴風呂を見た瞬間、温仙人さんと同じく筌の口温泉の共同浴場に似ているなあと思いました。同志がいて本当に嬉しいです。
窓からの日差しの入り具合は実に神秘的です。
旧館や地下通路など館内巡りしているだけでもとても楽しかったです。
ああ書いていたら筌の口温泉にまた行きたくなってしまいました(笑)